先日友人のリサイタルを聴かせていただいた。知り合ってから早いものでもう35年位になる。演奏プログラムの中にC.P.E.BACHの無伴奏ソナタが入っていた、演奏を聴きながら色々と昔のことが思い出されてきた。
私が受けた最初で最後の国際コンクール一次予選課題曲の一つがこの曲だった。1983年9月のこと。
曲の演奏が進むにつれて、その時友人と話題にした話や新しく知り合った人の顔、街の風景、気候などなど・・・・が鮮明に頭をよぎる。
コンクールのために練習した曲目はその後一時期拒絶反応が現れるが、10年くらい過ぎたところから今度は一生のレパートリーとして取り組みたくなる。コンクールを否定する人は多いが効用も少しは有る。